2008年9月25日木曜日

私は萩(ハギ)世界の立役者?

「うわぁ~~~!なんじゃこりゃ~!!」

植物調査のために入った草むらから出てきたら、
私の体にちょっとした事件が起きていました・・・。

萩という植物を知っていますか?
萩は秋の七草の1つで、
山ふるでは、ヤマハギ(紫色)やヌスビトハギ(ピンク色)という
きれいな色の花をつける萩が目立ちます。

花はもう終わりかけですが、その代わり
今は、新しい命である種がたくさんついています。
形は種類によって違いますが、洋服などにくっつく素材でできている、
という共通した機能があります。
これは横を通っていく人や動物にくっついて、
種を遠くまで運んでもらうためです。

だから、萩の種を体にたくさん受け取った私は、
「萩世界の立役者」と言えるのではないでしょうか。

私は萩の期待に添えられるよう、
種だらけの体で違う草むらに行き、
ぐるぐる回ってしっかり種まきしてきました。

みなさんの家の周りでも、立役者を待っている萩がいませんか?

(ゆうき)

2008年9月22日月曜日

もぞもぞもぞ・・・パッパッパッ!

9月6日付けの近ごろ情報で、
もぞもぞもぞ・・・甘い蜜」というタイトルのおはなしを紹介しました。

ツリフネソウ(8~9月の花)とハチの真剣だけどかわいい
関係についてのお話です。
しかし、そのお話には続きがありました。
ブログを載せたあとになんと急展開がぁ!!

ツリフネソウからもぞもぞと出てきたハチ、
てっきり作戦に引っかかっていると思っていました。

しかし、よ~く見ると、
足を器用に使い、背中をパッパッと払う仕草をしているのです。
出てくる度に、パッパッ。 他のハチもパッパッ。

もしかして、もしかして、ハチは気付いてしまったの!?
自分の背中に何かをつけられていることを!!

もし、みんなが気付き始めたら、
ツリフネソウにとったら死活問題。
子孫を増やすために、また別の新しい作戦が練られるかもしれませんね。

(ゆうき)

2008年9月20日土曜日

企業のCSR活動に協力しました

アサヒビール株式会社がCSR活動の一環として
実施している 社会貢献活動「KIDSプロジェクト」が
2008年8月2日(金)・3日(土)の二日間にかけて
山のふるさと村園内で行われました。

諸々の事情により親元を離れ施設で生活している子どもたちに、
社会と接点を持たせ将来生きていくための
社会性を身につけるお手伝いを目的に行われている
KIDSプロジェクト。
今回の「首都圏KIDS」では、
43人の参加者が山のふるさと村を訪れてくれました。

ビジターセンターでは、自然と親しむための活動として、
ナイトプログラムとガイドウォークを実施しました。

ナイトプログラムでは、
はじめての真っ暗闇の森に
当初、怖がる子ども達が多かったのですが、
夜の森の生きものの紹介や暮らしの様子を聞くにつれ、
出会いたいという気持ちが高まったのか、
夜の森の生きもの探しや音探しを
集中して行っている様子がみられました。




フクロウやアカネズミなどの多くの生きものが
自分たちと同じように暮らしている事に気づき、
怖いと思っていた夜の森を身近に感じられたようで、
帰ってくる時には笑顔も多く見られました。

翌日のガイドウォークは、
まったく別の場所のように見える、明るい昼の森の中で実施。
夜の森との違いをみつけながら、
昨日のナイトプログラムから関心の高い森の生き物探しや
森のつながり探しを行いました。



キツツキと虫と木や、リスとクルミなど、
自分自身の感覚を発揮して、森の生きものの存在や
それぞれの生きものが持つつながりに気づいた事で、
1つ1つの生きものを大切に思う気持ちも
次第に芽生えていったようでした。

あっという間の一泊二日でしたが、
参加者の皆さんと自然の間にできた「つながり」は
森の中で見つけた自然界のつながりのように、
大切で、かけがえのないものになるよう、
スタッフ一同願っています。

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(株)アサヒビール CSR活動 「KIDSプロジェクト」
 詳しい内容は<http://www.asahibeer.co.jp/csr/philanthropy/social/social_kids_2008.html>まで。

2008年9月19日金曜日

クラフトセンター休館日のお知らせ

10月6日(月)は、クラフトセンター臨時休館日とさせて頂きます。
ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願いします。

2008年9月11日木曜日

今日の人気者No.1

朝の天気予報によると今日は「真夏日の再来」。
覚悟をしてやってきたものの、沢から届くひんやりとした風や
青過ぎない青空に、やっぱり秋だな〜と改めて実感します。

そんな初秋の一日、
ビジターセンター前の植え込みでは何やら大賑わいの気配が・・
大きなブ〜ン、小さなブ〜ンとさまざまな羽音が聞こえてきます。
音をたどっていくと、私の背丈(167cm)よりも高く伸びた
ウドの花に遭遇しました。
ウドの開花時期は夏ですが、今年は少し遅れて咲き始めたのか
蕾がまだたくさんついています。

このウドの花へ、次から次へとお客さんがやってくるのです。

(一体何匹のお客さんが集まるのか?)

アブやハエの仲間、スズメバチは何度も繰り返し訪れます。
ウドリピーター!


そして、ウドに集まるお客さん目当ての生きものも・・
(あちこちにクモの巣が張り巡らされています。)


他の植物に比べて、圧倒的な集客力(集虫力?)です。
1本のウドの中に、たくさんの命のドラマがみられました。
私の心もウドに奪われ、なかなか目が離せません!

(まゆみぃ)

2008年9月8日月曜日

キャンプblog出張版


自然教室専用のページ「キャンプblog」が出来て、早2ヶ月が経ちました。
もう皆さん見ていただけたでしょうか?

これから行われるキャンプのご案内から、
キャンプを終えたご報告などについて、
お伝えしています。
自然教室の最新情報が随時UPされていきますので、
お見逃し無く!

例えばこんな情報・・・
秋の山ふるキャンプ第一弾の
9月21日(土)〜22日(日)に行われる
ちびっこテントで一泊キャンプの締切りが
ほんの少し、延びました。

9月12日までお申し込みを受け付け致します。
1~2年生を対象としたテントで一泊するキャンプ。
お友達と一緒に野外料理や自然あそびをします。
参加を迷われている方は、その旨について
いつでも山ふるにお電話下さい。
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2008年9月21日(土)〜22日(日)
活動内容や写真などはキャンプタイトルをクリック!



2008年9月6日土曜日

もぞもぞもぞ・・・甘い蜜


8月下旬になると、「ツリフネソウ」というピンク色の花が咲きます。
船が吊られているような形から「吊り船草」。
船に見えませんか?

このツリフネソウ、山のふるさと村のあちこちで見ることができます。
湖畔、クラフトセンター裏、キャンプ場周辺・・・
しかも ただ今 大ブレイク中!

花を楽しむのもさることながら、ツリフネソウには他の見どころもあるのです。
しばらく花を見ていると・・・

「もぞもぞもぞ・・・」
ハチやアブがおしりをふりふり 花の中へ入っていきます。
どうやら美味しい蜜が花の奥にあるようです。
なぜ奥にあるのかわかりますか? これがこのツリフネソウの最大の作戦!
気になる方は山ふるに来て、インタープリター(自然解説員)と謎を解明しましょう!

さぁ、花に入ったハチたちは、
少ししてから「うっま~い!」と言ってるような雰囲気で、
またおしりをふりふり 花から出てきました。

ふふふっ ツリフネソウの作戦に引っ掛かってる♪

 (ゆうき)




「たましん」CSR活動のご報告



「たましん」の愛称で御馴染みの「多摩信用金庫」が
CSR活動の一環として行っている行事
「夏休み親子自然体験’08奥多摩」が、
8月1日(金)から4日(月)の間、
山のふるさと村園内で行われました。

約460名の親子が4日間に渡り、
山のふるさと村園内にて自然体験、クラフトセンター利用、
魚のつかみ取りなどを楽しまれました。

ビジターセンターでは、自然体験プログラムである
親子対象のガイドウォークやクラフトプログラム、
及び大人対象のガイドウォークを担当。



ガイドウォークでは旬の自然を五感で感じながら、
たくさんの森の恵みや
その恵みをいただく動物の食痕などを発見。
「東京にもこんな森があったんだ」などの驚きや、
自分自身でみつけた自然の発見を
大きな声で周りの友達やインタープリターに
教えてくれる声が聞かれました。

クラフトプログラムでは、
園内でみつけた生きものや気に入ったものを石に描き、
その日のおみやげにするストーンペインティングに挑戦。
普段は気にも留めない足下の石からできた
世界でたった1つの、自分だけのおみやげを手に持ちながら、
「家でもやってみよう!」と
元気いっぱいの声が多く聞かれました。


夏の太陽に負けないくらいの
楽しげな声が園内に響いた4日間。
今回の活動が
見落としてしまいがちな身近な自然や環境に
改めて目を向けるきっかけになれば
スタッフ一同嬉しく思います。


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「たましん」でおなじみ、
多摩信用金庫の公式HPは こちら

2008年9月2日火曜日

秋の自然体験プログラム始まります



ビジターセンターで行っています「自然体験プログラム」が
昨日、9月1日(月)より秋期の時間帯となりました。

20℃前後の気温が続く、ここ数日の山のふるさと村では
赤とんぼが飛び交い、虫の声が響いています。
トレイルを歩いていると、
小さなドングリが足元で見つかるようになりました。

秋期は、インタープリター特製のミニスライドショーと
ガイドウォークがセットになった
「スライドウォーク」が登場します。

スライドに映った秋のカケラを探しに、
一緒にでかけてみませんか?
(かおり)