2007年8月30日木曜日

昼と夜では大違い!


満月が近い、ある夜のナイトプログラムでのこと。

月の光だけで夜道を歩いていると、『ほぉ・・』と
参加者からため息が。そのため息の先には、
月明かりでぼんやりと浮かび上がったクモの巣が
輝いていました。少し周りを気にして見てみると、
木々の合間に、花から花へと色々な場所でクモの糸が
輝いています。


懐中電灯の明かりも使って、しばしクモの巣ウォッチング。
明かりを下から照らすなどして、巧みに造られた巣を見てみます。
平らな円型や立体的な袋型、まるでハンモック!型をした巣など
繊細な芸術品の数々。
明るい昼間に見かけるものとは雰囲気が違うことから、
子どもから大人まで時間を忘れて覗き込んでいます。
巣の持ち主であるクモも、色合いや模様が様々にあり個性豊か。
腹部がエメラルドグリーンに輝くクモをみつけた男の子は
小さな声でみんなを呼んで、誇らしげに紹介してくれました。

・・突然、『小さなタマネギがくっついてる~!』という声。
『んっ?何だそりゃ!』とみんなが集まり覗き込んでみると、
黄金色をした卵のう(卵を大量の糸で包んで保護する袋)が
ぶら下がっています。
卵のうを見るのは初めてという方ばかりでしたが、
大量のクモの子が巣に溢れかえる様子や、クモの子の糸が
風に揺れて輝く秋の光景は見たことがあるという声が多く、
しばらくクモの子談義が続きました。

秋は大型で目立つ色合いのクモがみられる季節です。
すでに初秋が始まっている山のふるさと村では、
ジョロウグモの幼体が森のあちこちに網を張りだし、
立体的な巣の中には脱皮した抜け殻がついているものも。

今年の秋は、日中だけでなく夜にもクモの巣鑑賞を
楽しもうかと思います。
皆さんも、ご一緒にいかがですか?  
(まゆみぃ)