2010年3月4日木曜日

捕獲大作戦決行中!!

鳴き出しました。
あの声が聞こえてきました。

うふふふふふ。うふふふふふ。

そう。
ヤマアカガエルの声!
春ですねぇ。
彼らの恋の季節がやってきました。




ビジターセンターでは、このヤマアカガエルの
個体数を確認するため、産まれた卵の数(正しくは
卵の塊=卵塊(らんかい))を毎年数えています。

卵塊は、約1,500個の卵がひとかたまりになっています。
1匹のメスがそれをひとつ産むので、卵塊を数えることで
産みに来たメスの数がわかるということになります。

さて、今年も池の中にいくつか卵塊が発見されてきました!

が、しかし。

去年から、その卵塊を狙う生きものが現れたのです。

それは魚!!
池はどこの沢ともつながっていないので
本来、いるはずがないのです!
一体、どこからやってきたのか??

どうやら奥多摩湖で釣った魚を誰かが池に放流したようなのです。

そのため、去年はヤマアカガエルの卵が
その魚に食べられてしまいました。

魚は決して悪くありません。
生きるために食べるのは当たり前のことですから。

しかし、しかし!
今年はヤマアカガエルの卵を食べられたくない!!
カエルが卵から大人になれる確率はとっっても低いそうです。
そんな低い確率を少しでも保ってあげたい!
そして魚も元いた場所に帰してあげたい!!

そんな思いのもと、ビジターセンタースタッフは立ち上がりました。
「魚を捕まえて、湖に戻そう!」

魚は全部で3匹確認。
小さいの2匹と大きいの1匹。

捕獲作戦開始1日目。『網ですくう』
水の中は、すいすい泳ぐ魚のほうが有利。
そんな簡単には捕まりません。
あえなく失敗。

捕獲作戦開始2日目。『池の水を抜く』
落ち葉のたまった泥土を掻きだし、
小さいの2匹をめでたく捕獲!!
しかし、大きいのは出てこず、
次の作戦へと移る。

捕獲作戦開始3日目『仕掛けを設置』
池の水を戻した後、
ペットボトルで仕掛けを作り、
その中に魚が入ってくるよう池の中に設置。
本日、ブログ更新日は設置から2日目。
魚が入っている様子は見られず…。

し…失敗か?!

気のせいか、魚も見られなくなった気が…。

いや、きっとまだどこかに潜んでいるはず。

みなさんも、もし、池で魚を見られたら
ビジターセンタースタッフまで教えてください。

そして、ヤマアカガエルの卵の成長も
そっと見守ってあげてくださいね。


(むぅ)