『あそこにある実は、一体何なんですか?』
今週、ビジターセンターの展示室でよく聞かれる質問です。
あまりに多いので、その一言だけで、
この木かしら?と解説を始めちゃいそうになるほど!
来所した皆さんの興味を惹いているのは、
レストランにおりるスロープ沿いの、ある一本の木。
近寄って見上げてみると・・
あったあった!
ゴルフボールくらいの大きさに膨らみ、今にも破裂しそうな実。
足下には分厚〜い果皮や、つるっつるの実も散乱しています。
これは確かに、人の目をひく光景です。
『クリかなぁ、でもとんがってないね。』
『クリかなぁ、でもトゲトゲの皮じゃないね。』
実を手に取って見ている方からは、クリ疑惑を疑う声が・・
実はこの実、
有名な児童文学「モチモチの木」に登場するトチノキの実。
旅行先で「栃餅」に出会ったことがあるという方も多いですね。
その名前は知ってる!間接的な出会いはしてた!という人が多いのも
トチノキの特徴かもしれません
。
今年の夏は台風がやってこなかったので、
熟す前に落下する実が少なく、トチノキもたくさん実りました。
落ち葉絨毯ならぬ、トチノキ絨毯な場所も。
(下の写真には、何個の皮が写りこんでるでしょう!)
山の生きものも、ウハウハな季節を過ごせてるかな。
今週遊びにきてくれた皆さんの注目を集めていたのは、トチノキ。
さて、来週はなにが注目の的になるのか!?
楽しみです。
(まゆみぃ)