晴れた暖かい日を狙って一斉に飛び回るテントウムシたち、
暖かい建物の中をちょこまかと動き回るクサギカメムシ、
次の世代を残すため、風に負けず飛び回るリンゴワタムシ。
秋も深まった山ふるでは、昆虫たちが冬越しの準備を始めています。
そんな中、出会ったのは、こんな虫。
そう、カマキリ(チョウセンカマキリ)。
草むらにいたのを見付けて近付くと、目が合いました。
カマキリの首は昆虫の中では動ける範囲が広いので、
こちらが動くと首だけ動かしてじっと見つめてきます。
そんなにこちらを気にして、何かあるのだろうかと思って辺りを見回すと・・・。
写真の左下に茶色い塊があるのが分かりますか。
きっと、これがカマキリがこちらを気にしていた理由。
この塊は、カマキリの卵嚢(らんのう)。
中には、卵がたくさん入っています。
きっと、お母さんカマキリで、
産んだばかりの卵に危険が迫っているのではないかと気になったのかもしれませんね。
カマキリは硬いスポンジのような卵嚢の中で卵のまま冬を越します。
お母さんカマキリが見守っていられるのも、あと僅かな時間。
来春、無事に赤ちゃんカマキリが生まれてくるといいですね。
(さかでぃ)