2014年2月6日木曜日

山ふる雪遊び情報

2月3日、晴れ。日中の最高気温は15℃。
2月4日、雪。 
2月5日、晴れ。日中の最低気温は-11℃。

立春。暦の上では春ですが
なんだかお天気は気まぐれで
暖かくなったり寒くなったり、めまぐるしく
気候が変わります。

4日の雪の日、山ふるには8cmの雪が積もりました。
3日の晴れの日には、温かな陽気に誘われて
シジュウカラやヤマガラがさえずりを始めていたそうなのに。
森の動物たちも私たちも、
気まぐれなお天気にほんろうされている今日この頃です。
今年の冬はどんな冬になるのでしょうか…
















そんなこんなで雪の降った後
暖かな太陽が顔をのぞかせた5日と6日の晴れの日。
日差しを浴びながら、野外調査に足を運ぶと
こんな光景をよく目にしました。

みなさんの周りでも、見られるかしら?
それは白くて、丸かったり、ギザギザだったり、
細長かったりのこんなやつ…




















そうです。
それは木の枝に引っかかった雪のかけらたち。
遠目で見ると、まるで木々が粉砂糖をかぶったように見える、まさにアレです。
雪の日の次の日に、よく見られる景色ですよね。

では、この雪のかけらたち、
皆さんはいつごろまで目にされていますか?
「晴れの日には解けて消えてしまうから、次の日まで。」
という方が多いのではないでしょうか?
そう思った方は、せっかくの雪遊び期間をちょっと損しているかもしれません。

実はこの雪のかけら、
晴れの日が続いていても、この地域では残っていることがあります。
一部の地域では「のこり雪」といわれるこのカケラたち。

その正体は、積もった形のまま、凍りついた雪のこと。
日差しを浴びて微量に表面が解けるものの
枝をまきこんで再度凍りついてしまった雪の姿だそうです。

地元の方に聞くと
いくらいい晴れの日が続いても、この雪がある間は気温が低いそうで
外作業の際に環境を知るための一つの指標になるんだとか。

洗濯日和の昨日と今日。
ちょっと気になって山ふるの温度計記録を見てみると
なんと!最高気温は0℃、最低気温は-11℃。
確かに日差しあふれる日中でも野外は冷蔵庫の環境でした。

お日様をめでて、なんだかもう暖かいと思っていたけれど、
雪が解けないほど寒かった奥多摩の冬。
言い換えるならば、
いいお天気でも、のこり雪があれば
まだまだ雪を楽しめる奥多摩の冬。


ビジターセンターホームページのライブカメラが映し出す景色には
まだたくさん「のこり雪」が見て取れます。

今年の雪遊びの機会を逃してしまった方は
この「のこり雪」をご確認の上、ぜひ足をお運びくださいね。