さきほど、ちょっと山のふるさと村の中を散歩してきたら、
ズボンが大変なことになっているのに気づきました。
細長い種が
びっしりとくっついていました。
いわゆる『くっつき虫』です。
ぱたぱたと手ではらっても
全く落ちません。
しょうがなく、一つひとつつまんで
ズボンから取ります。
こんな種でした。
この種、かなりの量がズボンついているので、
取っても取っても、まだ残っている・・・。
「もういいや・・・」
しばらくして、あきらめました。
「この種は私についてきたいのだ。
私と一緒に居たいに違いない。
それより、この細いのの正体を調べよう。」
さきほど、散歩した道をもう一度歩き、
犯人を突き止めました。
「こいつだ!」
この植物の名は、コセンダングサ。
図鑑によると、
トゲのある種は動物にくっついて運ばれるらしい。
私が草むらをのぞき込んでいる時に
くっついたに違いありません。
ちなみに、種のトゲがどんな形か気になりませんか?
私は気になったので、顕微鏡を使って見てみました。
みなさん、どうぞどんなトゲか想像してみてください。
それでは発表しますよ。
・・・実は、
・・・こんな
トゲでした!
どうですか?
想像とあっていましたか?
正解なら素直にうれしいし、
違っていても、こんな種があるんだ!と楽しい気持ちに
なりますよね。
確かにこんな形をしていれば、
動物の毛によく引っかかりそうです。
ズボンからもなかなか取れません。
遠くまで種が運ばれることでしょう。
秋はたくさんの植物が種や実をつけます。
コセンダングサ以外にも
多くの植物が、様々な工夫で種を遠くに運ぶ姿が
見られるでしょう。
涼しくなって、散策にはちょうど良いこの季節。
ぜひ、様々な種たちにも注目してもらえたらと
思います。
(とむさん)