2017年2月23日木曜日

変わるもの・変わらないもの


今日の午後は朗らかな天気で、
ぽかぽかとした穏やかな1日でした。

今日はそんな天気のようなほっこりする、
嬉しい再会があったのでご紹介します。

山のふるさと村では、
2016年9月〜2017年2月まで
園内を流れるサイグチ沢で工事が行われました。
目的は小河内ダム(奥多摩湖)に流れ込む土砂を防ぐためです。
そのため、工期中は現場への立入りができませんでした。











工事中のサイグチ沢

工事後のサイグチ沢





サイグチ沢周辺のパノラマ


そこで、工事も無事に終わったので、
環境や生きものにどのような変化があるのか、
短時間ですが調査をしてみました。

地面を掘り起こしたり整地したりしたので、
一見すると何もいないように見えますが…

あったあった!









これはニホンザルの糞です。
20頭ほどの群れも確認されたので、
早くも工事の終わりを知り山ふるへ来たのかもしれません。

川の中をのぞいてみると…
 


カゲロウやカワゲラの仲間が見つかりました。
沢の流れがある所は、水辺のいきものが普通にいるようです。

また野鳥の調査もしてみました。
10分間で観察した鳥類は、計14種類でした。
そのなかで特に嬉しい出会いがヤマセミ。
















写真中央よりの白と黒のかたまりがヤマセミ


湖畔で観察されることはありますが、
彼らはとても警戒心が強く工期中は全く観察されませんでした。
工事後に再び戻ってきてくれるのかとても気がかりで、
彼(オスでした)を見つけた時は心の中で『ひさしぶりだねー!』と叫んでいました。
(こういう時に限ってカメラを持参しておらず、嬉しいけどちょっと悲しい。)

今は更地の河原も植物たちが芽を出す時を今か今かと待っているはずですし、
掘削された斜面ではネズミたちが新居に引越しをしたはず。

今回はちょっとした調査でしたが、
サイグチ沢の工事を経て
「変わるもの・変わらないもの」はいったい何なのか、
ビジターセンターではきちんと調査していこうと思います。

山ふるにいらしたみなさんも、
環境の変化に少しビックリされるかもしれませんが、
一緒にサイグチ沢の変化を調べてみませんか。

(インタープリター ぱちくり・いわしぃ)