こんにちは!
インタープリターのとむさんです。
突然ですが、
先日、森で『黄緑色の丸い物体』を見つけました。
落ち葉で一面が茶色の森の中、
陽の光をあびた黄緑それは
まるで「ぺカッ!」と輝いているようでした。
ぺカッ! |
持って帰って、図鑑で調べてみると、
「ヤママユ」という蛾の繭であることがわかりました。
目が大きくてかわいい。 |
はねをひろげると10㎝をこえる大きな蛾らしいです。
繭を観察してみると、もう中は空っぽ。羽化した後です。
図鑑によると、
8~9月ごろに羽化して、冬前に卵を産み、
卵は冬を越し、春に孵るそうです。
緑の繭からは、
カイコと同じように絹糸が取れますが、
カイコより飼育が難しく、希少性が高いそうです。
カイコと言えば、
昔、山のふるさと村周辺にあった集落では、
養蚕が盛んでした。
その名残で、園内にはカイコの餌となっていた
古いクワの木が生えています。
「ヤママユもクワの葉っぱっ食べて
繭を作るのかなー?」
と思って、調べてみたらぜんぜん違いました。
クヌギ、コナラ、クリ、カシなどの葉っぱを
好んで食べるそうです。
左:カイコの繭 右:ヤママユの繭 |
「色こそ違うけれど、繭の形はそっくりなのに・・・」
さらに調べると、そもそも、カイコとヤママユは
カイコガ科とヤママユガ科で
そんなに近い種類でもありませんでした。
「思ってたんと違う・・・!」
森で繭を見つけた時は
「なんかキレイなもの見つけた!」
くらいの気持ちでしたが、
ちょっと好奇心を持って調べた結果、
新たな発見ができました。
みなさんも山ふるに遊びに来るときは
たくさんの好奇心をお持ちになっておいで下さい。
きっと楽しい発見ができるでしょう!
(インタープリター/とむさん)