山のふるさと村では山のふるさと村冬まつりを実施しましたので、
今回はその様子をご報告します。
ビジターセンターでは、今年もいくつかの取り組みを行いました。
まずは、今年で三年目。冬まつりの目玉としてなりつつある「節分オニ退治」。
普通の節分のオニ退治では、大豆を使いますが、
山ふるでは、山の力がたっぷりこもった森の木の実や種を使います。
去年参加して面白かったからと今年も来てくださったリピーターもいらっしゃいました。
まずは、豆まきの由来やルールをみんなで確認。
わさぴーが手伝ってくれました。
そうこうしているうちに、いつの間にか赤オニが立っていて…
青オニもやってきて大騒ぎ。種を使って「オニは外!」
みんなの活躍でオニは山へ帰っていきました。
オニたちは「また来年来るからな」と言ったとか言わなかったとか。
とにもかくにも山ふるに平和が訪れました。
豆部隊のみんなありがとう。
またオニが来たときはよろしくお願いします。
他にも外遊びシリーズで「すごい輪投げ」と「落ち葉プール」。
雪がたくさん降ったので、急遽輪投げの棒を雪山に立てた所、
みんな輪投げよりも雪遊びに夢中になってしまいました。
でも、雪山に登ったり、段ボールでそり滑りをしたりと、
それぞれ遊び方を考えて楽しんでくれたので良かったです。
落ち葉プールは小さい子供達に人気。
カシャカシャ音が鳴るし、冷たくないからいいのかな?
1時間くらいずーっと遊んでいる子もいました。
外遊びで冷えたら、ビジターセンターに入って「ミニトークCafé」。
冬まつりの特別版なので、奥多摩の美味しい水で淹れたコーヒーや紅茶、
地元の酒蔵「澤乃井」の酒粕で作った甘酒などを飲みながら、
薪ストーブ前でインタープリターたちのお話を聞いてもらいました。
また、戌年に合わせてテーマは「イヌ」。
イヌの仲間や名前に「イヌ」と入る星座や植物についてお話をしました。
「奥多摩で見られるイヌといえば?」
(今は狩猟期間なので、猟犬に出会う事があります。)
「キツネとタヌキの違いは分かりますか?」
ミニトークCaféのコーナーは、ミニトーク以外の時間は、
「あったか森の香り休憩所」として開放。
スギ、ヒノキ、アスナロの葉っぱを煮て、香りを抽出し、
館内が爽やかな空気で包まれました。
また、特別企画として、自然と人をつなぐ写真家渡邉智之さんの
「ホンドギツネって知ってる?~散歩道に潜む野生~」
の巡回展とギャラリートークを開催しました。
渡邉さんが山梨県甲府市で撮影した写真から、
厳選した26点を展示。
2月4日のギャラリートーク参加者は30名を超え、大盛況でした。
「ホンドギツネって知ってる?」
人が気付かないだけで、キツネが人のすぐそばで活動しているという
人間とキツネの関わりを教えてくださった他、
仔ギツネたちがお母さんからおもちゃをもらったり、兄弟げんかをしたり、
遊びに夢中になってハチに刺されてしまったりという面白エピソードなどをお話しくださいました。
今はキツネたちの恋の季節なので、
「コンコン」というオスの鳴き声が聞こえるかもしれないそうです。
山ふるはもちろんのこと、家の周りにもいるかもしれないらしいので、
夜外に出る時は音に注意して探してみようと思います。
他にも、「餅つき」「焼き芋」「だんご汁」などの暖かい食べものや
「炭と木酢液の配布」といったお得なプレゼントも。
「おいしくなーれおいしくなーれ」
直前の雪で2月3日の宿泊がキャンセルとなってしまい、
人が来なかったらどうしよう…と不安にかられていたのですが、
地元奥多摩や青梅の方がたくさん訪れてくださり、
私たちもほっと一安心でした。
でも、宿泊を楽しみにしていた方は本当にごめんなさい。
ぜひ、来年の冬まつりにお越しいただけたらと思います。
もちろん、冬の間も道路が閉鎖されない限りは、無休で営業しているので、
この冬に来ていただけたらとっても嬉しいです!
次の大きなイベントは春まつりですね。
今年は4月14、15日を予定しています。
詳細はまた近くなりましたらブログなどでお知らせします。
(インタープリターさかでぃ)