2018年9月21日金曜日

奥多摩の自然は秋支度

いよいよ10月が迫ってきた今日。
夏の暑い日差しは弱まり、半袖では肌寒い日が増えてきました。

植物や生きものたちにも変化が感じられます。
セミの声はほとんど聞こえなくなり、赤や黄色に染まる木が目立つようになりました。

秋の支度が着々と進みつつある山ふるの現在の見どころを、ちょこっと紹介しましょう。


紅葉したサクラ


















他の樹木に先駆けてサクラが紅葉し、一部散り始めています。
ちなみに、写真の奥に見えるイロハモミジは、まだまだ緑色。
これから11月にかけて、次第に山全体へと紅葉が進行していきます。


秋に活動する生きものたち

写真のミドリヒョウモン(メス)を含め、多くのチョウたちが園内を飛び始めました。
昆虫の中には、夏の間「夏眠」とよばれる休眠をとって暑さをしのぐ種類が結構います。
秋は夏眠から目覚めた生きものたちの活動の時期です。


フジアザミ

















秋に開花する植物の中でも、かなりの存在感を放っているのがフジアザミ。
サイグチ沢の川原に定着し、紫や白の花を咲かせました。
がれ場に生える一風変わった生態を持ち、都内では絶滅が危惧される種類でもあります。


本格的な紅葉にはまだ少し早いこの季節、実は隠れた見どころがいっぱいの山ふる。
ぜひ遊びに来てくださいね。


(インタープリター/すみぃ)