特に江戸時代にはさかんに行われていたといいます。
この「紋」とは、「家紋」のように個人や家、団体のしるしとして使われますが、
その多くは、植物の花や葉っぱ、鳥や虫などの生きもの、月、星、雲・・・
そんな自然の中に見られるかたちをモチーフにして作られています。
そのデザインからは、ヨーロッパなど海外の紋章やエンブレムとは違う、
身近な自然を愛でる日本人ならではの美意識を感じます。
紙とはさみがあれば楽しめますので(図柄によってはカッターが必要ですが)、
皆さんも家でやってみてはいかがでしょうか。
切り抜いて広げるとき、きれいに同じ図柄があらわれる瞬間も楽しいですし、
自分で紋をデザインするのは、これまた想像力をかき立てられて楽しいものです。
伝統的な紋や戦国武将の紋、自分の家の紋などを調べて作ってみるのも面白いですが、
私のおすすめはやはり、身近な自然物のかたちをモチーフにしたオリジナル紋作りですね。
私も、山のふるさと村で見つかる自然物で紋が作れないかな、と思い、やってみました。
山のふるさと村の園内を歩いているとよく見つかるオニグルミ。
半分に割れていたり穴が空いていたり…。
これは実は動物たちが中を食べた残りの「たべあと」です。
これをモチーフに紋を考えます。
この2種類の紋は作り方の紹介もありますので、ダウンロードしてお使いください。
皆さんも身のまわりの自然をモチーフにオリジナルの紋を作ってみませんか?
思い通りの形にならなかったりすることもありますが、それもまた楽しいもの。
切り抜いた紋は、紐を通して吊るしたり、光の差す窓際に飾ったり、ランプシェードに貼ったり、お気に入りのノートに貼ったり、いろいろな使い方ができそうです。
ステイホームの日々の中での、自然を楽しむ方法として、良かったらどうぞ。
(インタープリター/よってぃ)