2020年5月8日金曜日

森を彩る花の色(大人でも楽しめるオリジナルぬりえ付き)

 






植物がぐんぐん成長し、動物たちが活発に活動しはじめる季節。
東京の中心部から1か月ほど遅れて、
今、奥多摩は華やかに色づく春を迎えました。

タンポポの黄色、サクラの薄桃色、ニリンソウの白、スミレの薄紫・・・
これら草木の花の色を、季節の移り変わりを交えながら紹介します。

さらに今回は、家で旬の自然を楽しむクラフトとして、オリジナルのぬり絵を作成しました。
ブログの最後に添えましたので、
本文を読んだ後は、ぜひ色塗りに挑戦してみてくださいね。

それでは、まず山のふるさと村で春一番乗りとなる「黄色」をご紹介します。



早春の3月、まだ雪の残る森に色を灯すのが
アブラチャンとダンコウバイの黄色い花です。
(写真はダンコウバイ)



その後、気温が上がるにつれ、
ヘビイチゴやイヌナズナなどの小さな黄色い花が足元で咲き始めます。



気温が上がり春めいてくる4月には、
サクラの白~薄桃色が森の中で目立つようになります。



足元でもタチツボスミレやエイザンスミレ、ニリンソウなど、
白やピンク、薄紫の花が一斉に咲きだします。



4月後半になるとヤマザクラの濃いピンクやフデリンドウの薄紫、
新緑の黄緑も加わり、森は色彩豊かな世界になります。


さて、突然ですが、ここで皆さんの記憶を探ってみてください。
この時期、身近な場所ではどんな色の花が咲いていたでしょうか?


人によって思い浮かぶ色・花はさまざまと思いますが、
今回は、東京の中心部にも多く植えられ、
昔から人々の目を楽しませてきた「フジ」にスポットを当てたいと思います。



フジの花の色は、淡い紫色を示す「藤色」そのもの。
平安時代にはすでにフジの花と藤色が多くの歌や物語の題材になっていたようで、
日本人に昔から愛されてきた色に違いありません。



山のふるさと村のフジはまだ蕾ですが、
もう少し先の春終わり頃から初夏にかけて森を飾ってくれるでしょう。

今度皆さんにお会いできる時には、
はたしてどんな色の森になっているでしょうか?
その日が今から楽しみです。

【山ふるオリジナルぬりえ(フデリンドウ・フジ)】

(イラスト:大西治子)

A4一枚でぬりえ2枚ともが印刷できます。
図鑑で調べて色を塗るのもよし、写真を見ながら塗るのもよし、
 「こんな色かな?」と想像して塗るのも良し。
旬の花の彩りを、こんな形で皆さんと共有できればと思って、作ってみました。

もし「こんなぬりえがほしい!」というリクエストがあれば
山のふるさと村メールアドレス yamafuru@hkr.ne.jp までどうぞ!
(全てのリクエストにはお答えできないかもしれませんが・・・)


(インタープリター/はるさん・かおりぃ)