2020年6月18日木曜日

食べるためではない。

皆さん こんにちは
インタープリターとむさんです。

とうとう梅雨入りしましたが、ちょっとした晴れ間の瞬間、森を歩いていると
明らかに丸くかじりとられた葉っぱを見かけました。


















あまり気にせずに、なんとなく虫が食べたんだろうなと思っていたのですが、
その犯人が、葉っぱを利用しているところを発見しました。

その犯人はこちら。
ハキリバチさん。

木に空いた穴から、顔をひょっこり。
何をしているのかと見ていると、しばらくして飛び立ちました。

穴をのぞいてみると・・・。


















「おや、たまご」

蜜や花粉を敷きつめた穴に、
白いたまごを産みつけていました。

「まあまあ」
と思っていたら、丸く切り取った葉っぱを持ってきたお母さんバチによって、
すぐ蓋をされてしまいました。


















 

葉っぱで上手に蓋をする様子を動画にも収めました。


器用なものです。
これを何度も繰り返していました。
 
ハキリバチは、その名の通り、葉を切るハチです。
切った葉は、食べるためではなく、
幼虫のごはん(蜜・花粉)と卵を守る巣材として運ばれていきます。
 
 
もし丸く切り取られた葉っぱを見つけたら、
近くに頑張って巣作りに励む、お母さんバチがいるかもしれません。
木の穴の他、竹の筒や地面の穴などにも巣を作るそうですよ。
ぜひ探してみて下さい。
 
(インタープリター/とむさん)