先日、ビジターセンターのベランダに置いてあった小さな椅子に、
アシナガバチが巣を作っているのを発見しました。
アシナガバチの仲間はスズメバチ程ではないですが、
攻撃性や毒性の強いハチなので、
巣の撤去等含めスタッフ間で検討した所、
窓ガラス越しの安全な場所からなら観察が可能と判断し、
展示として公開する事にしました。
Jr.レンジャーデスクと自然エネルギー発電モニタの間という狭い場所ですが、
ゆっくり座って小窓からハチの巣を観察していただく事が出来ます。
手前には、色々なアシナガバチの巣が置いてあるので、
それらの巣と色や形を是非比べてみて下さい。
ちなみにこのハチは、「ムモンホソアシナガバチ」という種類で、
普段は森の中の葉の裏に巣を作る事が多い様です。
現在、50匹程のハチが確認出来ます。
夜は、みんなで巣に集まって寝ている様ですが、
朝になって気温が上がって来ると、
半分位が何処かへ出掛けて行きます。
暫く見ていると、時々出掛けていたハチが戻って来ます。
まるでホームランを打った野球選手の様に、
待っていたみんなから、もみくちゃにされる姿は面白いです。
さて、そんな歓迎を受けながら戻って来たハチは何をするのか。
巣に残っているハチの行動と合わせて観察して見て下さい。
ビジターセンターの周りの茂みにも、
出掛けているこのハチ達が時々飛んでいるので、
見掛けたら、刺激しない様にそっと何をしているのか、
観察してみて下さい。
ハチが越冬の為に旅立つまでの季節限定公開です。
興味のある人はお早目に。
(さかでぃ)