山の木々の葉が落ち、
野鳥たちは、いよいよ隠れ場所をなくす季節になってきました。
目しか隠れてないよ…! |
そういったわけで、樹上の野鳥観察がしやすい季節ですが、
実は、地面を歩くタイプのキジ科の鳥も見つけやすい季節です。
地面の鳥なら、木の葉っぱがあってもなくても関係ないのでは?と
考える方もいると思います。
でも、実は初冬はたくさんの落ち葉があるせいで、
歩くときにカサカサと音がするので見つけやすいです。
そんなわけで、ここ最近やたらカサカサ音を立てて散歩している
キジ科の「ヤマドリ」をご紹介します!
オス 赤茶色の綺麗な模様 |
オスの長い尻尾は体より長い |
メス オスよりかなり地味 |
ヤマドリのオスの羽根は、
その美しさや、魔除けの力を信じられていた事から
武将の兜の装飾、矢羽などに使われました。
ヤマドリのオスの羽根 |
でも、今回注目してもらいたいのは、
その美しさではなく、
そのもふもふぶりです。
冬は寒さを防ぐために、羽を膨らませて空気をたくさんまとい、
断熱効果を高めます。
寒い時に もふもふになるのは、鳥全般に見られる行動ですが、
体の大きなヤマドリは特にもふもふ感が際立ちます。
後ろ姿がもふもふすぎて、指を差し込みたい気持ちになるのは、
きっと私だけではないはずです。
もふもふもふもふ! |
さて、今回はヤマドリのもふもふをご紹介しましたが、
先程も書いたように、この羽根を膨らませる行動は
多くの鳥に見られます。
普段見慣れている鳥でも、
気をつけて見ると、冬季限定もふもふのかわいい生きものに
リニューアルしているかもしれません。
寒さならではの楽しみの一つです。
皆様もぜひ近くの鳥に注目してみてください。
(インタープリター/とむさん)