2019年12月12日木曜日

もふもふもふもふ。

山の木々の葉が落ち、
野鳥たちは、いよいよ隠れ場所をなくす季節になってきました。
 
目しか隠れてないよ…!

そういったわけで、樹上の野鳥観察がしやすい季節ですが、
実は、地面を歩くタイプのキジ科の鳥も見つけやすい季節です。
 
地面の鳥なら、木の葉っぱがあってもなくても関係ないのでは?と
考える方もいると思います。
でも、実は初冬はたくさんの落ち葉があるせいで、
歩くときにカサカサと音がするので見つけやすいです。
 
そんなわけで、ここ最近やたらカサカサ音を立てて散歩している
キジ科の「ヤマドリ」をご紹介します!
 
オス 赤茶色の綺麗な模様
オスの長い尻尾は体より長い
メス オスよりかなり地味
ヤマドリのオスの羽根は、
その美しさや、魔除けの力を信じられていた事から
武将の兜の装飾、矢羽などに使われました。
ヤマドリのオスの羽根



















でも、今回注目してもらいたいのは、
その美しさではなく、
そのもふもふぶりです。

冬は寒さを防ぐために、羽を膨らませて空気をたくさんまとい、
断熱効果を高めます。

寒い時に もふもふになるのは、鳥全般に見られる行動ですが、
体の大きなヤマドリは特にもふもふ感が際立ちます。

後ろ姿がもふもふすぎて、指を差し込みたい気持ちになるのは、
きっと私だけではないはずです。
もふもふもふもふ!



















さて、今回はヤマドリのもふもふをご紹介しましたが、
先程も書いたように、この羽根を膨らませる行動は
多くの鳥に見られます。

普段見慣れている鳥でも、
気をつけて見ると、冬季限定もふもふのかわいい生きものに
リニューアルしているかもしれません。

寒さならではの楽しみの一つです。
皆様もぜひ近くの鳥に注目してみてください。

(インタープリター/とむさん)