19日付けのブログにて、紅葉の様子を紹介しましたが、今回は園内でも特にきれいに紅葉している木を紹介します。ビジターセンター前の駐車場中央にあるオオモミジです。まだ木の外側だけが紅葉している状態ですが、その中でも南側の枝先が真っ赤っかに色づいています。それはそれは鮮やかな赤色で、心奪われる美しさです。これから木全体があの赤色になるのかと思うと、楽しみで仕方がありません。
また、ビジターセンターから望める日陰名栗峰(標高1,725m)を見ると、周辺の木々がほのかに色づき始めていました。1本の木で見たり、遠くの景色を見たり、はたまた1枚の葉を見たり・・・紅葉は様々な楽しみ方を提供してくれます。みなさんも、お近くの木々の紅葉を色々な視点で楽しんでみて下さいね。
(ゆうき)
秩父多摩甲斐国立公園にある自然公園施設、東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村ビジターセンターのブログです。園内や奥多摩の自然の情報、イベント情報などを紹介していきます。東京の西の端、奥多摩にある『山のふるさと村』でお待ちしています。
2007年10月19日金曜日
紅葉と秋空
秋になり伸びやかな雲がよく見られるようになりました。
墨絵のように淡く白い雲が広がる空を見ていると、
空が広く高くなったような感じがします。
ちょっと冷たい空気の中、上を向いて歩いていると、雲一つない空にふいにクモが浮かんで見えることもあります。
少し黄色く硬い糸を触ると、あわてて上の方へ逃げていくジョロウグモ。
クモの巣にも紅葉した葉が舞い落ちて、彩りを添えています。
紅色のヤマザクラ、ヤマブキ色のイタヤカエデ(写真)や
香りのいいカツラやアブラチャン、パラパラと落ちてくる毛深いオニグルミ。
それぞれの葉をそのままに、
自分が動き、光に透かした時にだけ見える風景を探すのは、
子ども達の視点が羨ましいほどにちょうど良いようです。
(シゅう)
→大人でも空に目をこらせば、こんなに白い飛行機を見つけられました。
2007年10月11日木曜日
2007年10月3日水曜日
山ふるで目立つ秋の植物
奥多摩湖いこいの路が開通し、平日もウォーキングやハイキングに訪れるたくさんの方がいらっしゃいます。
ビジターセンターでもたくさんの質問をいただきますが、その中でも多いのが今目立つ植物の名前です。
では、本日は第3位までご紹介します。
第1位は「ゴンズイ」 Euscaphis japonica
本州では関東地方以西、四国、九州など比較的暖かな地方に
自生する雑木林の植物。
園内ではビジターセンター前に1本植えられていて、
赤い果実(じつは黒い果実をつつんだ袋状になった果皮(かひ))
が目立つため、名前が気になるようです。<写真>
熟すと赤い果皮が割れて黒い果実とのコントラストになり、
より目立つようになります。
第2位は「カンボク」 Viburnum opulus var. calvescens
現在は、クラフトセンターからキャンプ場に上がる尾花坂横
の植栽に実る赤い果実が目立ちます。
赤い果実は鳥たちにとってもまずいらしく、冬でも残っています。
花はアジサイのような形をした白い花が咲き、5月の終わりから
7月くらいまで咲きます。
本州では、関東地方以西の内陸部や日本海側の湿潤なところに
多くありますが、園内のものは植栽です。
第3位は「アレチウリ」 Sicyos angulatus
北アメリカ原産のつる性植物。
園内では、湖畔広場と川原の境に繁茂しています。
現在は白い軟毛と刺に覆われた1cmほどの果実が目立ちます。
金平糖のような形をした果実の皮をむくと、少し臭く・・
味もいまいちです。
広げた手のひらの倍ほどの大きさの葉っぱをもち、奥多摩でも
水際で広い面積を覆うように生えている姿が最近目に付くように
なってきています。
また、環境省が定める特定外来生物種に指定されるなど、
川原を中心として広がり日本中で問題となっています。
と、いうことで、3種類とも元々は奥多摩にはなかった植物でした。
誰かが植えたり、誰かが持ち込んだり、いつのまに流れ着いたりする
もともとは奥多摩にはなかった植物は、遊歩道でも道路沿いでも増えています。
「関東らしくない花や実」をデジカメで撮影したら、ビジターセンターに
ぜひお立ち寄りください。(あきもと)
参考資料:山渓ハンディ図鑑1「野に咲く花」
山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花 離弁花2」
山渓ハンディ図鑑5「樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物」
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