2011年6月29日水曜日

奥多摩湖いこいの路が全面通行止めです


6月29日(水)現在、
森林セラピーロードでもある「奥多摩湖いこいの路」が
コース内でのツキノワグマの目撃情報を受け、
全面通行止めとなっております。

通行止め解除時期は未定ではありますが、
解除となりましたらまたこのブログにてお伝えいたします。

奥多摩いこいの路及び山のふるさと村がある
奥多摩では、たくさんの野生生物が生息しています。
自然と気軽にふれあえる場所であると共に、
野生生物の貴重な生息地でもあります事を
今一度、考えていただけますと
スタッフ一同嬉しく思います。

くわしくはこちらのブログ記事をご参照ください。



2011年6月24日金曜日

野生動物に出会う森

木の実が豊富になっている6月の山のふるさと村では、
元来より生息している様々な野生動物が、活発に活動しています。
昼間も、夜も、人が気付かないだけで、野生動物は、餌を食べたり、狩りをしたり、寝たり、愛を唄ったり・・・

園内で見られる動物を少し紹介すると、
ノウサギ、ムササビ、ニホンジカ、ニホンザル、タヌキ、キツネ、ヤマネ
時には移動中のツキノワグマも、ごく稀に出没する場合もあります。

東京都の中では貴重になってしまった野生動物の暮らすこの場所を
守っていくためには、御来園またはご宿泊のお客様のご協力が不可欠
となります。森の中で一生懸命生きている野生動物と私たち人間が、
山のふるさと村で仲良く過ごしていくために、以下の内容について
ご協力をお願い致します。

<野生動物と上手く付き合うために出来ること>
●野生動物が匂いにつられて寄ってくる場合があるので、食べ物は放置しない。 

 (テント泊の方は、夜間は袋などに密閉してテント内にしまって下さい。)

●テント泊では、生ごみは設置されているポリバケツに入れ、蓋をしっかり閉めて寝る。

●クマがビックリしないよう、人気の無い場所や人気の無い時間帯でのクマ鈴を付けない単独行動はしない。
 クマに出くわしてしまったら、慌てずゆっくりと離れる。

●野生で生きる力を奪ってしまわないように、野生動物に餌付けをしない。

●ニホンザルに遭遇した場合、目を合わせずなるべく近づかないようにする。
 (目を合わせた状態でバックやズボンのポケットに手を入れる、襲ってくる場合があります)

●動物たちが生息環境として嫌になってしまうため、捕まえようとしたり、ライトを当て続けたりしない。

※園内に生息する野生動物の種類や生態、動物との付き合い方などでご不明な点や詳細について知りたい方は、

 ビジターセンターのインタープリター(自然解説員)までお問い合わせください。
 


野生動物が楽しく暮らしていけるよう、御来園の皆さまが楽しく安全に過ごせるよう、
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします


 (ゆうき☆)


2011年6月23日木曜日

雨のおとしもの

ぽたぽた ぽたぽた

朝まで降っていた雨。
どこからだろう? 
雨はやんでいるのに、音がするよ。


ぽたぽた ぽたぽた

しゃがんでみたら、「まぁ!」
葉っぱの上にきらきらしずく。

虫さんがおしりでゆらすから、
ぽたっ!と、ふかふかの土の上へ
じゃーんぷ♪


ぽたぽた ぽたぽた
のぞいてみたら「んっ!」

モミジの木の枝に上にあわあわの巣。
そう!モリアオガエルの卵。
ついに卵がかえって、オタマジャクシたちが生まれてきていました。

ぽとんっ!と、ひんやり池の中へ
だーいぶっ♪


ぽた ぽた ぽた ぽた
みあげてみたら、「あ、イタッ!」

木の上から、じゅくじゅくのムラサキの実。
おいしそうなクワの実が、たーくさん落ちてきました。

ぽだっ!と、アリさんが待っている草の中へ
しゅるるる~♪


ぽた ばた ぽた ぽた
横目でみたら、「ムムっ?」

もしかして
屋根には透明人間がいるのかな?!
ぽたっ、ぱんっ!って音がする。
よーくみたら、瓦から、もやもやゆらゆらの影…

あれっ?
もしかして、ゆげ?




気が付いたら、さっきまでのどんより雲はなくなって
空色のおそらがこんにちは。


あぁ、雨のあとは
たくさんのおとしものに会えたなぁ~。

でも、ぽたぽたはどこかへ行ってしまったみたい。
晴れさんが雨さんに届けてくれたのかしら?


次の雨のあと、また会える?
つぎの雨さんは、どんなおとしものをして行くのかな…


みんなも
雨のあとは、ちょこっと耳をすましてみてね。
ステキなおとしものに出会えるかもしれないよ◎




(あっちゃん)

2011年6月9日木曜日

オタマジャクシの池。

今年も無事に完成しました。
池の上のモミジに大きなわたあめ。



遠くから見ているとふわふわになんだけど、
つついてみると思ったより硬い。
わたあめというよりは、焼いたメレンゲみたいかな。

さて、こんな美味しそうなものを作ったのは誰でしょう?

実は、これはモリアオガエルというカエルのお母さんが一生懸命作りました。
この泡の中には、カエルの卵がたくさん入っています。
二週間位すると、中からオタマジャクシが出てきて、真下の池の中に落ちて行きます。

モリアオガエルのお母さんは、
どうやってこの泡を綺麗に丸くしているのだろう。
この細い枝の上でとても大変そうです。



そんなオタマジャクシが飛び込む池ですが、
最近ちょっと困った事が起きてしまいました。

レストラン前とトイレ前、二つある池には、
まだ、ヤマアカガエルという別の種類のカエルのオタマジャクシがいます。

レストラン前の池は、



こんなに賑やか(石の上の黒いのがオタマジャクシ)なのに対して、

トイレ前の池は、



閑散としています。

トイレ前の池も、一週間前まではオタマジャクシで賑わっていました。
しかし、いつの間にか池に15cm程の魚が一匹放されてしまい、
あっという間にオタマジャクシを殆ど食べ尽くしてしまいました。
魚を放した人は、池に何もいなくて寂しいと思ったのかもしれませんが、
ここは、オタマジャクシの池だったのです。

この様に、たった一匹の生きものを本来の生息場所と違う場所に放しただけで、
以前からそこにあった生態系を大きく変えてしまう事があります。
この池の様に小さな範囲だけで、収まる場合もあれば、
日本全国に広がってしまった生きものの例もあります。

皆さんも、もし外で生きものを捕まえても、
観察したり、遊んだ後は、なるべく同じ場所に戻してあげて下さい。
もし、飼っている生きものがいたら、逃げたり放したりしない様に気をつけて下さいね。
オタマジャクシの池からのお願いです。


(さかでぃ)

2011年6月3日金曜日

かおりさがし

くんくん くんくん

ビジターセンターを出ると
どこからか、「ツゥーン!」としたかおりがしてきました。
なんだか鼻の奥まで詰まるような、酢のようなにおい…

くんくん くんくん

かおりをたどって
坂を登って行くと…

「おや まぁ! 炭焼き小屋」
職人さんが炭焼き窯に火を入れて、
もくもく もくもく 煙が出ていました。
いい炭になーぁれっ♪





くんくん くんくん

風にのって、「ホワ―ン」としたかおりが運ばれてきました。
なんだかホッとするような、木のようなにおい…

くんくん くんくん

かおりをさがして
後ろをふりむくと…

「おや まぁ! こんにちは」
森の工作舎の望月さんが柱材をギコギコ。
ぱらぱら ぱらぱら 木粉が出てきました。
いい材になーぁれっ♪




くんくん くんくん

お空を眺めながら歩いていると、
どこからか「モワッ!」としたかおりがしてきました。
なんだか鼻に残る、乾草のようなにおい…
それと「ギャキンギギギグゥワンン」って、にぎやかな音も…

くんくん くんくん

かおりをつきとめに
坂道を下っていくと…

「おや まぁ! おつかれさまです」
作業班のみなさんが暑い日差しの中、草刈り中。
みんながくつろぐ場所をつくるための大切なお仕事です。
じりじり じりじり 刈られた生草が乾草になっていきました。
いい広場になーぁれっ♪




くんくん くんくん

湖畔広場にを出ると
どこからか、「トローン!」としたかおりがしてきました。
なんだか喉が渇くような、蜜のような甘いにおい…

くんくん くんくん

かおりをもとめて
裏道を歩いて行くと…

「おや まぁ! お花」
咲き終わりが近くなったニセアカシアの花。
ひらひら ひらひら 花びらが舞い落ちていました。
いい種になーぁれっ♪




くんくん くんくん

土の湿ったかおり、
草むらのムッ!としたかおり、
おなかが「グゥ~」となるような、おいしそうなかおり…

6月の山のふるさと村は、
たくさんのかおりであふれています。


ご来園の際は、みなさんも
ぜひ、鼻を動かしてみてください。

「いいかおり」にであえるかもしれませんよ。




くんくん くんくん♪
























        あっちゃん