2009年6月30日火曜日

そ、そんなところで~?!partⅡ

以前のブログ(6月25日)で
モリアオガエルが石と石の間に
卵を産んでいるのを紹介しました。

意外なところに産んでいて
スタッフ一同、「そんなところで?!」って驚いていたのに…

今度はこんなところで卵塊(らんかい)を発見!!
 

えぇぇぇぇぇ・・?!
そんなところでぇ?!!
なんで?!どうして?!
池も水溜りもひとつもないのに…。
しかも、コンクリートに産みつけている?!

こりゃあ、いかん!
このままでは泡あわがなくなったら干からびて死んでしまう!
救出だ!!




手ですくって、ひとまず水槽に入れてから、
池に放ちました。


いやぁ。
相変わらず自然界は不思議なことだらけです。

とりあえず、オタマジャクシが無事に育ちますように…。

(むぅ)

2009年6月29日月曜日

7月1日(水)木工教室臨時休館のお知らせ

7月1日(水)
空調オーバーホールのため、クラフトセンターの木工教室のみ
臨時休館とさせていただきます。
それ以外の教室は実施しております。
また、ビジターセンターとキャンプ場も通常通り開館しておりますので、
雨粒が木々の葉の上できらりと輝く山のふるさと村へ是非お越し下さい。

2009年6月25日木曜日

そ、そんなところで~!?

ビジターセンター横の池からライブ中継です。
実は今、下の写真風景の中でモリアオガエルが産卵中です。

モリアオガエルといえば、毎年、池の周りを取り囲む
木々の樹上に白い泡あわの卵を産みにやってくるカエル。
樹上生活が多いため、指先に丸っこい吸盤をもつカエル。

さぁ、ここで皆さんに問題! ジャー ジャン

【Q:モリアオガエルは下の写真のどこで産卵しているでしょうか】

 次の三択からお選びください
 1)石と石の間
 2)イロハモミジの木の枝
 3)池の水の中

正解は・・


1)石と石の間

えぇぇぇぇぇ・・
これには私たちスタッフもビックリ!!!
そう。モリアオガエルは毎年、池の周りを取り囲む
イロハモミジの木に白い泡あわの卵を産みにやってくるのに。
どうしちゃったのでしょう!
今日みたいに石と石の合間で産卵している姿、
指の吸盤で石をわしづかみにしている姿を見たのは初めてです。

しかし、ここで産んじゃっていいのだろうか・・
ヘビにすぐ見つかっちゃわないかな?
白い泡の中で無事におたまじゃくしは育つかな?

がしかし!そのお陰で見れちゃいました。

産卵をしながら後ろ足を使って卵塊を泡立てている貴重な現場!
意外にゆっくり動かすんだなぁ〜と見ていると、
ゆっくりながらも着実に泡あわの卵塊が大きくなっていきます。
背中にのっているオスのカエルも、時たま足を動かします。
泡立てのお手伝い?

めったにない場所での産卵に、スタッフが代わる代わる
見に出掛けるなか、同じく池を囲む石の上には・・

出産をずいぶん前に終えたヤマアカガエル
「また見に来たの〜」と言われてしまいそう。

日々、見慣れている風景のなかにも、
いつもとは違う、思いがけない自然の動きが
まだまだ潜んでいるんだろうなぁと思うと
何年経っても飽きないですね。

(まゆみぃ)


2009年6月22日月曜日

松ぼっくりの順番と男女の違い

山ふるによく来て下さる、とてもかわいく素敵なT家のお母さんが、
「ちょっと見て下さい!」と、
カウンターにいる私に声を掛けて下さいました。

行った先には、おしりを向けて並んでいる松ぼっくり達。
思わず2人で、

「 ん~ かわいぃ~♪ 」 





そして、私はこの順番の意味に気付き・・・

「 まっ まさか・・・ すごいっ!! 」



みなさんは気が付きましたか?

お母さんが松ぼっくりをどんな順番で並べたのか!




私に続いて、女性スタッフの香ちゃんが見たのですが、
順番の意味にすぐに気がついた様子。


そこへ、男性スタッフの伊織さんが登場!
でも、全然気が付きません。上から、横から、斜めから・・・・・
色々な角度で見てみたけど、わからなかったみたい。






なんだ?なんだ?」

  と、悩む伊織さん







実は、このT家のお父さんも、順番の意味がわからなかったようです。

ここに! 男性と女性の感性の違いが見えたのです!
(少人数の統計ですが・・・)


名付けて 『 松ぼっくり男女の法則 』 ・・・なんて ♪


男性の美意識が悪い!! と、言うわけではなく、
男性と女性の視点の違いなんでしょうね。
女性は色への関心や観点が鋭いということなのではないかと考えました。
( ↑ これが順番のヒントですよ、男性のみなさま!)


男女の違いをみんなでワイワイ話した後、ふと横を見ると・・・


ぎょっ!!!


いっ 伊織さん・・・

ビックリしたなぁ、もう・・・







男性は、1つのもので色々なネタを考えるのに、
長けているのかもしれませんね。


※松ぼっくりの順番について「これだ!」とわかった方は、
 是非 私(ゆうき)に声を掛けに来て下さいね!

(ゆうき)


2009年6月18日木曜日

Vの謎

およそ一ヶ月前。
「それ」は突如、私の目の前に現れました。
驚くことに、気がつくとあちらこちらに「それ」はいました。

「それ」は一体、何かというと、これ、
ミズヒキです。
この植物は、春になると徐々に葉にV字の
黒い模様をつけ始めるそうです。
しかも!
この模様はいつか消えるらしい…。

消える?!
なぜ?!いつ?!
気になる!!

というわけで、私はこの植物の成長を密かに追うことにしました。
上の写真を撮ったのは5月12日。
それから一週間後の5月19日がこれです。


さらに約一週間後。
5月28日。 葉がどんどん成長してます。

さらにさらに約一週間後の6月4日。
ミズヒキも周囲の草もぐんぐん葉を伸ばしています。
(ちょっと観察しにくくなってきました…)。


一週間後の6月12日。

ん?
なんだか模様が消えてきた…?

いやいや。5月12日の段階で展葉していた葉のV字は全く消えてません。
でも、よく見ると、6月になってから展葉してきたもののV字は
5月のものよりも色が薄いようです。

              5月                            6月

つまり、V字が消えるのではなく、後から出てくる葉の模様が薄まっているから、
パッと見たら、まるで消えて見えていたということでは?
と、推測。

しかし、なぜ後から出てくる葉のV字模様は色が薄くなるのでしょうか?
まだまだ観察&調査が必要だ!と思って今日も見に行ったら…
ミズヒキがあった場所はすっかりきれいに除草されていました…。
残念。

ま、自然に変化はつきものですね。

来年は別のところに生えているミズヒキを観察しようっと。

来年のブログでは、ミズヒキのV字模様の謎が解明できるように頑張ります!!

(むぅ)

2009年6月11日木曜日

産みの苦しみ

最近、私が注目して観察しているオニグルミ、の葉の裏。
ここにはたくさんの虫たちが集まっています。

今日も裏側を覗きこんでみると…
お母さん虫たちの頑張りに立ち会うことができました!

カメノコテントウの産卵

このテントウムシは体長約1cmほどある
大きなテントウムシです!
赤い小さな卵をゆっくりひとつひとつ産んでいました。



こちらは親子。
何かお話してるのかな


黒いほうはカメノコテントウの子どもです。
姿形が全くお母さんとは違う!


他にも、
おなかの大きなクルミハムシ(おなかにある白いのが卵)

身重の体でどこに行くでしょうのか…。
ちなみに、カメノコテントウはこのクルミハムシを食べます。
クルミハムシのお母さんが
無事に出産できることを願うばかりです。

お母さん虫の中には、卵を産み終わると命尽きるものもいます。
次世代を”産む”という行為は命がけなのですね。

さて、私はというと、こんな風に毎日森を歩いてはいろんな発見をし、
解説のネタ作りを考える日々。
今日見つけたものをどう解説していこうかなぁ…。
うーん…。

産み出すのは卵も案も苦労ものです。

(むぅ)

三頭山への登山道-風張峠-通行止め

東京都レンジャーからの情報です。
三頭山への登山道の一部(奥多摩周遊道路~風張峠~三頭山)が
土砂崩れのため、通行できないとのことです。

土砂崩れは、周遊道路から風張峠へ10分程登った辺りで起きたそうで、
土砂が道をふさいでいるため、通行はできない状態だそうです。
復旧の予定は今現在立っていません。

三頭山への登山を予定されている方は、事前に通行可能な登山道の
確認をしてからお出掛けください。

2009年6月6日土曜日

6月22日(月)クラフトセンター臨時休館のお知らせ

6月22日(月)
床清掃が入るため、クラフトセンターは臨時休館とさせていただきます。

山のふるさと村は通常通り開園しております。
また、ビジターセンターとキャンプ場も通常通り開館して
おりますので、木々の花が美しい山のふるさと村へ
是非お越し下さい。

2009年6月4日木曜日

…頑張れ!植物!!

植物たちは生きるため(子孫を残すため)に、
様々な工夫をこらして生きています。
例えば、
実を赤くして鳥に気づいてもらいやすくしたり
花の匂いで昆虫をおびき寄せたり、
動物に触れられることで種子をはじき飛ばしたり、などなど。

こういった植物の生き残るための工夫を『生存戦略』と言いますが、
中にはこんな変わった生存戦略を取る植物も!
遠くから見ると、白い花が咲いているようですが…


なんと、白いのは葉!!

この時期に、この植物は緑色だった葉を白く変化させます。
花が非常に小さくて目立たないため、葉を白くして
花粉を運んでくれる昆虫に自分の存在をアピールしていると考えられています。
(ちなみに、この植物は、ネコが酔ってしまうといわれるマタタビです。)



さて、新年度が始まり、早2ヶ月。
新しい環境に飛び込んで行ったみなさん、もう慣れましたか?

6月になると、気を張って緊張してた4月、5月の疲れが
ちょっと出てきちゃう人もいるのではないでしょうか。
実は、最近の私はその一人でした…。

疲れて少し前を向くのが難しいとき、
植物たちの懸命に生きようとしている姿を見ると、
「私も頑張ろう!」
と元気になれます。


頑張れ、自分!
頑張れ、みんな!


…頑張れ!植物!!

折れ曲がっても伸び続けてる…

(むぅ)