「クマ・・・クマ・・・クマ・・・
私はツキノワグマ・・・」
コナラの木の下で、ツキノワグマの気持ちになろうと、
目を閉じて念じた。
と、いうのも、今年のコナラは実の生りが非常によい!
こんなに食べ物が豊富な時、ツキノワグマはどんな気持ちなのだろうか?
と、思い、ツキノワグマになってみようと念じてみたのです。
目を閉じて、ツキノワグマの姿を思い出し、
木の実が熟す(茶色くなる)のを楽しみにしていたで
あろうツキノワグマの気持ちを考えました。
(ちょうど、おなかが空いていたので、想像はたやすかった!)
そして、目を開け、コナラの木を見上げてみると・・・
それは、それは素晴らしい、夢のような光景でした。
あっちにも、こっちにも、ぷっくら大きなどんぐりが!
おなかが ぐぅ~ ってなって、つばを ごくり と飲んで、
手が自然にどんぐりに伸びて・・・
「私のおなかを満たすには、手の届く範囲だけじゃ足りないなぁ。」
でも、木の上の方は届かない・・・
「あっそうか!私(ツキノワグマ)は木登りが上手なんだった♪」
でも、その細い枝じゃあ 私の体重(ゆうきグマ)を支えられないだろうなぁ・・・。
困った。落ちてくるのを待っているなんて、できないよぉ。
そこで、私お得意の想像力を駆使し、頭の中で実際に
コナラの木に登ってみました。途中まではなんとか行けたのですが、
どんぐりまではまだ遠い。枝に乗ったら折れそうだし・・・。
「そういえば!ツキノワグマは枝に座り、どんぐりを採ったら
その枝をおしりに敷いていくんだった。
よし、なんとか座って、枝をたぐり寄せてみよう!」
座った! 枝を持った! さぁ どんぐりよ、カモーン!!
バキッ ドシャーン
落ちました。1つもどんぐりが採れなかったです・・・。
こんな時、ツキノワグマはどうしているのでしょう。
どうやって細い木のどんぐりを採っているのか、もしくは採っていないのか。
見たことがないから、わかりません。
どうしているんだろう?
でも、ツキノワグマの気持ちを想像したことで、
今年の秋はツキノワグマにとってきっと嬉しい時間になるだろうから、
できるだけ邪魔しないように、人間の配慮が必要だと思えたし、
ツキノワグマの生態について、改めて興味が沸きました。
他の生きもののことはわかりきれないけど、
ちょっと想像してみることは、仲良くなる第一歩なんですね、きっと・・・
(ゆうき☆)