2010年5月13日木曜日

藤浪の花は盛りになりにけり

毎朝、湖畔を走る度に移り変わる景色が楽しみで仕方ありません。
晴れていればスキッと爽やか。
湖面がキラキラと輝いて身体の中が透き通る様な気持ちになります。

でも、雨の日だってしっとりと潤いを喜ぶ木々や、
山々の間から立ち昇る霧も幻想的な雰囲気で、また良いものです。

新緑の季節になって、深緑色の針葉樹と、
萌黄色の広葉樹のグラデーションがとても美しい山ですが、
最近はそこに新たな色が加わっています。





さて、これは何色か分かりますか。
分からない方の為にもう少し近付いて見ましょう。





そう、これはフジの花です。
今年は、フジの花の当たり年だそうで、
奥多摩の至る所が藤色に染め上げられています。

山ふるへ向かう青梅街道でも、頭上にフジが咲いていて、
思わず見蕩れてしまいそう。
園内では、湖畔広場の入口でフジが地面の近くまで垂れ下がっており、
近付くととても良い香りがします。

そして、そんなフジの花に引き寄せられるのは人間だけではありません。
実は、フジの花には美味しい蜜がたくさんあるので、
鳥やハチ、サルまでも集まってきます。





昨日は、ヒヨドリがフジの花の周りで大喧嘩をしていました。
(いっぱいあるんだから仲良く食べればいいのに)
大きなマルハナバチがせっせと花を飛び回って蜜を集めていたり、
サルも、フジの花が咲いてから、再び園内でよく見られる様になりました。

これからニセアカシアも咲くので暫くは甘い物目当てのお客さんが増えそうです。

あ、足元にあるサルの落し物にはくれぐれもご注意を。

(さかでぃ)