(※お食事中の方は写真の内容にご注意ください・・・。)
今日は調査のため山ふるの生き物を探しにに向かう日です。
たっちゃんはヤル気満々で外へ飛び出しました!でやぁ!
が、しかし…。
シーン...。
シーン.........。
生き物の「気配」がない...。
天気も曇り、秋も終わり冬のどんよりとした曇り空の中、
静かな空気と冷たい風が吹いています。
すると、湖畔の広場手前の藪の中から、
「ガサゴソ、ガサッ、ガサッ」 と聞こえます。
身をかがめて藪を下から覗くと…そこには、
葉っぱをひっくり返し餌を探す野鳥の姿がありました。
「へ~、生き物はあまりいないけど、
あの鳥みたいに探したら何か見つかるかなぁ?」
と試しに真似をして「落ち葉をひっくり返す」事にしました。
「場所は落ち葉いっぱいの湖畔広場にしよ~っと。」
・・・・・・。
......遠目から眺めて、見つかる気がしない…。
「よし!こんな時は、あの伝説の呪文『はい!つく!ばる!』を使うしかない!」
(※たっちゃんのガイドウォーク「這いつくばる!」より)
「はい! つく!! ば~~~~る!!!!」
「む!」
「むむむっ!!!」
「これは!鹿のフンではないかぁ!やったぁ!」
「これはさい先良いぞ、次々~~!!」
「はい、つく、ば~~~~~~る!」
「おお!これはなんだぁ?落ち葉にしては小さいなぁ…。」
近くを見るとクマシデの木が立っていて、
枝先には穂の形をした種子がたくさん付いていました。
それを静かにカサコソ音を立てて野鳥がついばんでいました。
「あ~!鳥が食べた後に落としていくのかぁ。」
「ひっくり返すといろいろ見つかるなぁ…もういっちょ!!」
渾身の一発を放ちました。
はい!つく!ば~~~~~る!
おお!タヌキのため糞だぁ!!!!すごい!
当然のごとく、タヌキが何を食べているのか、
つついて確かめてみます。
すると中から…
「これはー、カキの皮みたいだなぁ、中には種も付いてるぞ!」
「タヌキはカキを食べるんだぁ。
でも~あんな高い木についているカキを食べられるかなぁ?」
すぐにピーンと来ました!
サルが高い木の上のカキを食べて、
それを食べきれず落とした物をタヌキが食べたんです。
「そっかぁ、サルが落としてくれるからタヌキが食べられるんだね~」
納得しつつ、さらに糞の奥をホジホジしてみると…!
「わーお!虫がいるよ~!!!」
タヌキのため糞は同じ場所で糞をするので、
長い間その場所にあります。
しかも、糞は温かい!
これを利用して、土壌生物たちは冬越しをするんですねぇ。
「あたたかそう、ほかほかの布団で眠れるんだね~、ウンチだけど(笑)」
「サルがカキを食べて、食べカスをタヌキが食べて、
その糞で土壌動物が冬越しができる。
しかもカキの種から芽が出て、カキの木が成長する!」
「生き物のつながりってすごいなぁ~」
・・・・・・・・・。
ふと最初の広場の風景を眺め返すと…
いろんな、つながり合いが見えてきて、
行き物の「気配」を感じることができました。
是非冬の山ふるにお越しの際には
這いつくばって!探して、
生き物の「気配」を感じてみてはいかがでしょうか?
(たっちゃん)