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「はっ!!」
「はぁ、はぁ、気を失っていたのか…。」
「ここはどこだ、私は誰なのか、全く思いだせない。
とにかく私が人間であることは確かだ。」
私は目を覚ますと、見知らぬ場所にいた。
あたりはすべてが巨大だ、うっそうとした木々はスカイツリーほどの高さはあるだろうか。
私の周りには背丈ほどの見たこともないキノコや草が、あたり一面に生えている。
まるでここは、古代の地球のようだ。
「とにかく歩こう!」
意を決して、起き上がり巨大な植物を掻き分け歩き始めた。
30分ほど歩くと、急に辺りが開けた。
下を見ると底が見えないほどの崖だ。 息をのんだ。
落ち着いて遠くをみると、目の前に見晴らしのよさそうな山が見えた。
「よし、あそこから見下ろせば何かわかるかもしれない。」
崖づたいに歩き、また草を掻き分け、谷を抜けた。
2時間かけてようやく山頂直下に到着した。
「ふぅ、あともう少しだ。」
一息つき、腰をおろし休憩しようとした、その時!!
「ギャー、ギャーギャー!!」
と大きな鳴き声が聞こえ見上げると、背中の白い体長15mほどの巨大な鳥がこちらに突進してきた。
「うわ!!!」
タイミング良く伏せ、鳥は頭の上をかすめて行った。
「危なかった…、伏せていなかったら食べられているところだった…」
ひるんだ気持ちを落ち着かせ、最後の登り坂を一歩ずつ踏みしめて登った。
足元の草は妙にフカフカしていて、登りづらくとても疲れる道だった。
ようやく頂上に到達し、辺りを見回そうとした瞬間。
「ぐぅぉぉおおおお!!!」
耳がはちきれそうな程の、けたたましい何かの鳴き声が響き渡たった。
「な、なんだ!!!?」
驚いて見上げると、、、
見たこともない、頭の長い巨大な生き物が5階建てのビル程の木をムシャムシャと食べていた。
「なんだ、この生き物は!?」
驚いて腰を抜かしていると木を食べていた巨大生物がこちらに気づき、
私と目が合ってしまった!!!
「はっ!!!!」
目が合うと驚きと緊張感、疲れからか体の力が抜け、私はその場に倒れこんでしまった…。
…その後、いったい私はどうなってしまったのか…。
知る者はだれ一人いない……。
完
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園内調査の際に、ふと巨大ワールドに入った気持ちでフィールドを歩いていました。
この調査場所の雰囲気が不思議とそうさせたんですね。
そんな、とある冒険記の題材になった調査場所は山のふるさと村のどこでしょうーか?♪
わかったらビジターセンターのインタープリターにおしえてね☆
(たっちゃん)