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2021年9月20日月曜日

紫色の秋の花(オリジナルぬりえ付き)


いつの間にかセミの声が小さくなり、草原で鳴く虫の声がずいぶんにぎやかです。

森の中も、少しずつ秋色になってきました。


皆さんは秋といえば、何色を思い浮かべますか?

赤、黄色、オリーブ色…。

今、山のふるさと村では紫色が目立っています。



上向きに花が咲くクズの花。

秋の七草のひとつで、万葉集などで詠まれるなど、古くから人との関わりが深い花です。



もう一つはツリフネソウ。

これもまた、花が不思議な形です。

アップで見ると…


細い茎が大きな花をぶらさげている…


どちらの花も立体的で面白く、

写真だけでなく、ぜひ実物を見て欲しい秋の花です。


そこで、実物をより楽しめるようにぬりえを作ってみました!



クズやツリフネソウは、山のふるさと村では

ビジターセンターの下の道や森の工作舎などで見られます。


近々ご来園の方はぜひ色鉛筆をカバンに入れて、

秋の色に会いにいってみてください!


(かおりぃ)






2020年5月25日月曜日

紋切り遊びはいかが?(ペーパークラフト付)

紋切り遊び(もんきりあそび)というのは、紙を折ってから切り抜いて「紋」を作る遊びで、
特に江戸時代にはさかんに行われていたといいます。



この「紋」とは、「家紋」のように個人や家、団体のしるしとして使われますが、
その多くは、植物の花や葉っぱ、鳥や虫などの生きもの、月、星、雲・・・
そんな自然の中に見られるかたちをモチーフにして作られています。

そのデザインからは、ヨーロッパなど海外の紋章やエンブレムとは違う、
身近な自然を愛でる日本人ならではの美意識を感じます。


紙とはさみがあれば楽しめますので(図柄によってはカッターが必要ですが)、
皆さんも家でやってみてはいかがでしょうか。
切り抜いて広げるとき、きれいに同じ図柄があらわれる瞬間も楽しいですし、
自分で紋をデザインするのは、これまた想像力をかき立てられて楽しいものです。

伝統的な紋や戦国武将の紋、自分の家の紋などを調べて作ってみるのも面白いですが、
私のおすすめはやはり、身近な自然物のかたちをモチーフにしたオリジナル紋作りですね。

私も、山のふるさと村で見つかる自然物で紋が作れないかな、と思い、やってみました。

 
 

山のふるさと村の園内を歩いているとよく見つかるオニグルミ。
半分に割れていたり穴が空いていたり…。
これは実は動物たちが中を食べた残りの「たべあと」です。
これをモチーフに紋を考えます。




この2種類の紋は作り方の紹介もありますので、ダウンロードしてお使いください。

https://www.yamafuru.com/file/marunimitugurumi.pdf

https://www.yamafuru.com/file/marunihutaanagurumi.pdf

皆さんも身のまわりの自然をモチーフにオリジナルの紋を作ってみませんか?
思い通りの形にならなかったりすることもありますが、それもまた楽しいもの。

切り抜いた紋は、紐を通して吊るしたり、光の差す窓際に飾ったり、ランプシェードに貼ったり、お気に入りのノートに貼ったり、いろいろな使い方ができそうです。



ステイホームの日々の中での、自然を楽しむ方法として、良かったらどうぞ。

(インタープリター/よってぃ)

2020年5月8日金曜日

森を彩る花の色(大人でも楽しめるオリジナルぬりえ付き)

 






植物がぐんぐん成長し、動物たちが活発に活動しはじめる季節。
東京の中心部から1か月ほど遅れて、
今、奥多摩は華やかに色づく春を迎えました。

タンポポの黄色、サクラの薄桃色、ニリンソウの白、スミレの薄紫・・・
これら草木の花の色を、季節の移り変わりを交えながら紹介します。

さらに今回は、家で旬の自然を楽しむクラフトとして、オリジナルのぬり絵を作成しました。
ブログの最後に添えましたので、
本文を読んだ後は、ぜひ色塗りに挑戦してみてくださいね。

それでは、まず山のふるさと村で春一番乗りとなる「黄色」をご紹介します。



早春の3月、まだ雪の残る森に色を灯すのが
アブラチャンとダンコウバイの黄色い花です。
(写真はダンコウバイ)



その後、気温が上がるにつれ、
ヘビイチゴやイヌナズナなどの小さな黄色い花が足元で咲き始めます。



気温が上がり春めいてくる4月には、
サクラの白~薄桃色が森の中で目立つようになります。



足元でもタチツボスミレやエイザンスミレ、ニリンソウなど、
白やピンク、薄紫の花が一斉に咲きだします。



4月後半になるとヤマザクラの濃いピンクやフデリンドウの薄紫、
新緑の黄緑も加わり、森は色彩豊かな世界になります。


さて、突然ですが、ここで皆さんの記憶を探ってみてください。
この時期、身近な場所ではどんな色の花が咲いていたでしょうか?


人によって思い浮かぶ色・花はさまざまと思いますが、
今回は、東京の中心部にも多く植えられ、
昔から人々の目を楽しませてきた「フジ」にスポットを当てたいと思います。



フジの花の色は、淡い紫色を示す「藤色」そのもの。
平安時代にはすでにフジの花と藤色が多くの歌や物語の題材になっていたようで、
日本人に昔から愛されてきた色に違いありません。



山のふるさと村のフジはまだ蕾ですが、
もう少し先の春終わり頃から初夏にかけて森を飾ってくれるでしょう。

今度皆さんにお会いできる時には、
はたしてどんな色の森になっているでしょうか?
その日が今から楽しみです。

【山ふるオリジナルぬりえ(フデリンドウ・フジ)】

(イラスト:大西治子)

A4一枚でぬりえ2枚ともが印刷できます。
図鑑で調べて色を塗るのもよし、写真を見ながら塗るのもよし、
 「こんな色かな?」と想像して塗るのも良し。
旬の花の彩りを、こんな形で皆さんと共有できればと思って、作ってみました。

もし「こんなぬりえがほしい!」というリクエストがあれば
山のふるさと村メールアドレス yamafuru@hkr.ne.jp までどうぞ!
(全てのリクエストにはお答えできないかもしれませんが・・・)


(インタープリター/はるさん・かおりぃ)


2020年4月30日木曜日

枝先で開く葉っぱのかたち

♪夏も近づく八十八夜〜 という茶摘(ちゃつみ)の歌を聞いたことがありますか?
私が静岡の出身だからなのか、知らないうちに耳になじんでいた歌です。
この八十八夜というのは、立春(2020年は2月4日)から数えて88日目という意味。
春に芽吹いたやわらかい茶葉を摘む、そんな新茶の季節がそろそろ始まります。
外出自粛のこんな状況だからこそ、新茶の瑞々しい香りでほっとひと息つきたいですね。

さて、そんな季節、芽吹いたばかりのやわらかな葉は、お茶だけではありません。
 野山でも、公園や庭先でも、木々は瑞々しい若葉を広げて光を浴びています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
そんな木々の、枝先から次々と開いていく葉を見ていると、気づくことがあります。
葉っぱの形や開き方は木によっても違うんですが、
中には、まるで折りたたまれた紙を開くように広がっていく葉っぱがあるんです。

 たとえば、公園や庭先にもよく植えられているカエデ。(もちろん山のふるさと村でもたくさん生育していますよ。)
手のひらのように開く前は、おりたたまれて重なっているのがわかります。
それから、先日山のふるさと村の杣の小道を巡視した時に見たイヌブナの葉も、きれいに折りたたまれていました。

開く前後でくらべてみるとわかりやすいですね。

「そう言われれば、この時期そういう葉を見るな」と思った方も多いのではないでしょうか。
今回は、おまけとして、そんな葉の開き方を体験できるペーパークラフトを作ってみました。

時間がある方は是非プリントして試してみてください。

 (普通の紙で大丈夫。折る前にボールペンで丁寧に折り線をなぞって折りやすくするのがコツですよ。)
















ちなみに、この葉っぱの折りたたみ構造についての研究もあります。
今回、参考にしたのはこちら↓の資料です

小林秀敏(2008)「植物の葉や花に見られる展開構造」『生産と技術』第60巻 第1号:91-94
H. Kobayashi, et al.(1998) : "The geometry of unfolding tree leaves", Proc. Roy. Soc. Lond. B, 265,147-154 .


(インタープリター/よってぃ)