2008年1月13日日曜日

小正月は旧暦の1月15日


小正月は旧暦の望の日(旧暦の1月15日・満月の日)=今の暦(365日の太陽暦)でいうと今年2月日21日が旧暦の1月15日にあたります。
今年2008年の場合だと、
旧暦でいう1月1日は太陽暦での2月7日。 太陽暦での1月1日は旧暦ではまだ11月23日です。ちなみに、今年の12月31日は旧暦の12月5日です。
(・・少し混乱しますね。)

昔からこの辺りでは、小正月にメエダマ(まゆだま・繭玉)を作ったり、オッカド(かどんぼう/門ん棒)を作ったりして、一年の豊作を祈っていました。

かつて、山のふるさと村のある小河内(おごうち)地域では養蚕が行われ、今も園内の湖畔近くには蚕(かいこ)の餌になっていた桑の木畑の跡が残っています。桑の実が色づく季節には、「おっ、こんなところにも桑の木がある!」と驚くことがあります。
地元の方の話では、「繭玉を丸めるとき、これから蚕がたくさんの繭を作り、たくさんの絹が取れますように。と、いう願いを込めて、本当の繭よりは少し大きく作っていた。」ということもあったそうです。



また、「門ん棒」は畑作神さまの御影で、大正月の松飾りが取り払われた後で門口に立てる慣わしです。男女一対になっていて、男の方には腰に刀もさしてあります。腰には、あーぼへーぼ(粟穂稗穂)、頭には米俵を模して飾られます。材料には樹皮が削りやすく柔らかな材であるヌルデ(ウルシ科の樹木で、この辺りでは「かつのき」とも呼ばれている)を使っています。

今日の「小正月行事」では、この繭玉を飾り、お昼前に餅つきを行い、午後からは門ん棒を作りました。
いただいたアンケートを見ても、小さな子ども達から大人まで、伝統行事を充分に体験してもらうことができたようです。

地元奥多摩からの参加者の方もいましたが、
奥多摩でも異なる地域から来たため、門ん棒は初めて見たと話していたのが印象的でした。
改めて奥多摩の地域が持っている文化の多様さと奥深さを感じます。

ビジターセンターの前には今、キレイな繭玉がたわわに飾られています。
このたわわな繭玉のように、今年もたくさんの出会いが実りますように。 (シゅう)

次回は、2月16日「木工教室 おひな様作り」(締切2月2日)、
ビジターセンター主催では、2月16日~17日「親子で楽しむアニマルウォッチング」(締切1月30日)があります。お申込みはお早めに。