1月11日(日)に
山のふるさと村主催の「小正月行事」が開催されました。
昔ながらのやり方で作るおなじみの「オッカド様」や「繭玉」が
各施設一斉に飾られ、
園内がぱぁっと華やかになりました。
賑やかになったビジターセンターの入り口を見て、
ようやく新しい年を迎えたという実感が
湧いてくるものだから、不思議です。
養蚕の出来や作物の豊かな実りを祈り、
祈願のお供えとして作られる小正月のお飾り。
上新粉を繭の形にして枝に刺し、
にぎやかしとして、ミカンも一緒に飾ります。
繭玉の赤と白、ミカンの黄色が
空の青に映えてきれいですね。
さて、飾ってから4日経ち、
お飾りの様子がだんだんと変わってきました。
よ〜くみてみると、コンクリートの上に
てんてんと散らばっているものが・・。
ズームアップ!
きれいに剥かれたミカンの皮が、
繭玉飾りの周りに落ちています。
え、誰が・・・!?
中にはこんな、食べかけのミカンと食べた証拠のフンも。
私たちにとってこのお飾りは
豊作を願い、
神様や自然に対して捧げる、お供え物ですが、
森の生きものにとっては、
食べ物が少ない冬の季節の
大事な大事なごちそうなのでしょうか。
同じものでも、
立場や状況などの視点によって
全く違ってみえるもの。
さて、「にぎやかし」というには
ちょっと寂しい数となった残りのみかんですが、
いつまでここに付いているでしょうか?
(かおり)