2009年1月15日木曜日

おそなえものはだれのもの?


 1月11日(日)に
山のふるさと村主催の「小正月行事」が開催されました。
昔ながらのやり方で作るおなじみの「オッカド様」や「繭玉」が
各施設一斉に飾られ、
園内がぱぁっと華やかになりました。

賑やかになったビジターセンターの入り口を見て、
ようやく新しい年を迎えたという実感が
湧いてくるものだから、不思議です。



養蚕の出来や作物の豊かな実りを祈り、
祈願のお供えとして作られる小正月のお飾り。
上新粉を繭の形にして枝に刺し、
にぎやかしとして、ミカンも一緒に飾ります。
繭玉の赤と白、ミカンの黄色が
空の青に映えてきれいですね。




さて、飾ってから4日経ち、
お飾りの様子がだんだんと変わってきました。

どこが変わったかわかりますか??




よ〜くみてみると、コンクリートの上に
てんてんと散らばっているものが・・。


ズームアップ!


きれいに剥かれたミカンの皮が、
繭玉飾りの周りに落ちています。
え、誰が・・・!?

中にはこんな、食べかけのミカンと食べた証拠のフンも。


私たちにとってこのお飾りは
豊作を願い、
神様や自然に対して捧げる、お供え物ですが、
森の生きものにとっては、
食べ物が少ない冬の季節の
大事な大事なごちそうなのでしょうか。



同じものでも、
立場や状況などの視点によって
全く違ってみえるもの。
さて、「にぎやかし」というには
ちょっと寂しい数となった残りのみかんですが、
いつまでここに付いているでしょうか?

(かおり)