2023年4月28日金曜日

初夏の葉巻き虫レポート

 明るい日差しに、時折吹き渡る風、

外で過ごすのがとても気持ちのいい季節ですね。


そんな初夏、自然のみどころはたくさんありますが、

今回は、芽吹いたばかりのみずみずしい葉っぱに集まる「葉巻き虫」たちのお話。

葉っぱを使って子育てのための巻き物をつくり、その中に卵を産みつける虫たちが

今、さかんに活動しています。


<イタヤハマキチョッキリ>


イロハモミジの木の枝先が垂れ下がっています。

よーく見ると、


赤いつやつやの体をした「イタヤハマキチョッキリ」が
葉っぱを巻いていました。
時間をかけて、少しずつ大きな巻き物にしていきます。



どのくらいの時間がかかるんだろうと思って
たまに様子を覗いていました。
なんと、朝から夕方までずっと巻き続けています。
そして、まだ完成ではない様子・・・


数日後見にいくと、
さすがにもう虫はいません。
これで完成のようですね。

少なくとも10枚は葉っぱを使っているでしょう。
お疲れさまでした・・・


<ルイスアシナガオトシブミ>


こちらは前脚の力こぶみたいな部分が特徴の

「ルイスアシナガオトシブミ」

ケヤキの葉っぱを丁寧に巻いていきます。




こうした「葉巻き虫」たちの作業は

木の上の高いところで行われていることが多いので、

巻いているのを見たことがある方はあまりいないと思います。


ちょうど観察しやすい低い木で

葉を巻いているのを発見したら、チャンス!

そっと観察してみてください。



(インタープリター/よってぃ)