2023年7月18日火曜日

【ネイチャートレイル1】7月の自然情報

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ビジターセンターのスタッフ(インタープリター)は

散策路の安全や動植物の様子、季節の変化を確かめるため、

毎月、各トレイルを歩いて調査しています。

このブログでは、調査結果の一部を紹介します。

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陽が差して暑いかと思いましたが、

午前中の尾根道はまだ涼しく、気持ちよく散策できました。

 

花が終わって実がなり始めたミズキ



小さな小さなハムシ(種名は調べ中)


尾根は風が吹いて気持ち良い


 自然情報(抜粋 

◆木本類:ヤマハギの開花

     ダンコウバイ・イロハモミジ・ヤマナシ・ハクウンボクの結実

◆草本類:キツネノボタン・カタバミ・ギボウシの開花、ムラサキシキブの蕾

◆鳥 類:アオバト・キジバトの囀り、ヒヨドリ・カケスの地鳴き

     カケスの抜けた羽

◆哺乳類:ニホンリスの食痕(オニグルミ)

◆その他:クロヤマアリ・ムネアカオオアリ、ウスバカゲロウのアリジゴク

     ジョロウグモ

 

 インタープリターの楽しみ 

葉っぱにお絵かき?ハモグリバエの食べあと


森を歩いていると、白い筋がにょろにょろと走った葉っぱを見かけます。

まるで、絵が描いてあるようですよね?

こちらはハエの中でも、ハモグリバエと呼ばれる虫たちの仕業です。

具体的に言うと

「幼虫が葉にもぐって、葉っぱを食べ進め、

 少しずつ成長し、葉っぱの中で蛹になり、羽化をして、

 最後には、葉っぱに穴をあけて飛び立っていくという」

物語の痕跡です。

よく見ると、最初は細い筋の食べ跡少しずつ太くなっており、

幼虫の体の成長がうかがえます。

(よく見ると筋の途中に糞が見られることもあるそうです)



みなさんが森でこんな感じの葉っぱを見かけたら、

ぜひ、食べ跡を観察してみてください。

複数の幼虫が同じ葉っぱにいると

迷路みたいになっていて、追いかけるのが楽しいですよ。


(インタプリター/とむさん)