2022年12月20日火曜日

【ネイチャートレイル3】12月の自然情報

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ビジターセンターのスタッフ(インタープリター)は

散策路の安全や動植物の様子、季節の変化を確かめるため、

毎月、各トレイルを歩いて調査しています。

このブログでは、調査結果の一部を紹介します。

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冬の晴れ間。

陽があたる尾根は、比較的暖かく、沢沿いの道は、かなり寒い。








尾根沿いの様子









一部周遊道路を通ります。








沢沿いの様子


自然情報(抜粋)

◆植物:ボタンヅル・ヌルデの結実、スギ・ヒノキの球果、フデリンドウの越冬芽

◆鳥類:カケス・ジョウビタキの地鳴き、ツツドリの解体痕、アオバトの羽根

◆哺乳類:ニホンジカの糞・角とぎ・樹皮はぎ、ムササビの食べあと(スギ球果)

     ニホンリスの食べあと(オニグルミ)、タヌキのため糞

◆その他:谷道で斜面を横切る歩道の地面に穴があいている箇所があり、落ち葉で隠れているので注意が必要。


インタープリターの発見

冬になると見かける事が多くなる痕跡があります。

それは、「解体痕」

食べ物が少なくなるこの季節に、鳥が他の動物の餌になる事があります。

その餌になった、鳥の羽根がたくさん落ちている場所に遭遇することもあります。

今回も、その痕跡を発見しました。








痕跡の様子









採集した羽根


このように、たくさんの羽根が散らばっています。

食べられた鳥の痕跡も、森に消える前に、私たちが採集し記録する事で、そこに住んでいた情報になります。

食べられた命が無駄にならないように。

(インタプリター/いわしぃ)